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海岸にイルカ、33頭打ち上げ 千葉県
2023年4月3日
3日午前5時35分ごろ、千葉県いすみ市の太東海水浴場で「イルカ約10頭が打ち上げられている」と110番があった。県警と一宮町によると、海水浴場の北にある一宮町の釣ケ崎海岸までの砂浜約500メートルに、計33頭のイルカが打ち上げられた。サーファーらが救助に当たったが、既に3頭が死んだとみられる。
イルカはカズハゴンドウの群れで、体長はいずれも約2メートルの成体と推定される。
救助活動をした一宮町のサーフショップ店員、河野正和さん(53)によると、午前8時半過ぎに地元サーファーら約10人とイルカ十数頭を海に戻したが、ほとんどが沖に向かわずに戻ってきた。「砂浜では呼吸が苦しそうだった。どうにか無事に帰ってほしい」と話した。
銚子海洋研究所の宮内幸雄所長は「熱帯や亜熱帯に生息するカズハゴンドウは、春先に餌を求めて北上する。水温の低い沿岸域まで深追いして弱ってしまい、流れ着いたのでは」と推測した。〔共同〕