赤十字、ウクライナの地雷探知に日本のAI活用を模索
https://japantoday.com/category/national/update1-red-cross-seeking-to-use-japan-ai-to-detect-landmines-in-ukraine
2023年7月27日
赤十字国際委員会は、日本が開発した人工知能技術を活用し、ウクライナを含む紛争地域で地雷や不発弾の発見を迅速化し、避難民の早期帰還を実現しようとしている。
赤十字は、日本の専門家および日本の大手電機メーカーNECとの3年にわたる協力のもと、ドローンとAI支援機器を含むシステムを開発した。
このシステムは、エチオピアやウクライナなど、対人兵器による汚染が深刻な国々で特に役立つだろう、とICRCのミルヤナ・スポルヤリッチ総裁は述べた。
同委員会の武器汚染部門の責任者であるエリック・トレフセンは、「この飛行機械は1日で、犬が6ヶ月かけて行う作業を行うことができる」と述べた。
「地雷除去作業員が1日で約50平方メートルの地雷を特定するのに対して、ドローンは4回の飛行で10万平方メートルの地雷を特定することができます。
ドローンは地上数メートルから写真を撮ることができ、赤外線カメラを使って地下の地雷の位置を特定することもできる。
このシステムの開発に携わっている早稲田大学の澤田秀之教授(応用物理学)は、AI技術を使うことで、より効果的かつ迅速に地雷を発見し、地雷による死傷者を減らすことができると述べた。
「ディープラーニング手法の開発のおかげで、画像の認識と物体の検出・識別能力は飛躍的に向上しました」と澤田氏。
ドローンが都市部やジャングルで地雷を検知するのは、開けた野原や草原よりも難しい。
しかし澤田は、AIがそのような状況下でさらに学習すれば、地雷探知能力はさらに発展するだろうと述べた。