ロシアがアフリカ6カ国に穀物を無償提供 プーチン大統領が表明
2023/7/27
ロシアのプーチン大統領は27日、アフリカ6カ国に対して穀物を無償提供すると表明した。ロシアがウクライナ産の穀物輸出に関する合意から離脱し、世界的な食糧価格高騰が懸念される中、貧困国に配慮して批判を避ける狙いがあるとみられる。同日、ロシア・サンクトペテルブルクで開会したロシア・アフリカ首脳会議で演説した。
ロイター通信によると、対象はブルキナファソ、ジンバブエ、マリ、ソマリア、中央アフリカ、エリトリアで、いずれもロシアとの関係が深い国だ。マリと中央アフリカは露民間軍事会社「ワグネル」も受け入れている。各2万5000~5万トンを3、4カ月以内に届けるという。演説で、プーチン氏は合意で輸出されたウクライナ産穀物の7割超が富裕・中所得国に渡り、貧困国が恩恵を受けていなかったと批判した。
首脳会議は28日まで2日間の日程で開かれ、ロシア側の説明によると、アフリカ54カ国のうち49カ国が参加。南アフリカのラマポーザ大統領やエジプトのシシ大統領、セネガルのサル大統領ら十数カ国は首脳が出席する。
https://mainichi.jp/articles/20230727/k00/00m/030/249000c