みかじめ料徴収か 組長ら逮捕 「金払わなければ赤羽で商売できぬ」
2023/11/20
東京都北区の赤羽地区で、キャバクラ店などから組合費名目でみかじめ料(用心棒代)を徴収したとして、警視庁暴力団対策課は20日、指定暴力団稲川会系組長、石岡峰夫(46)=東京都足立区、キャバクラ店経営、吉川良介(52)=埼玉県川口市=の両容疑者ら男性4人を東京都暴力団排除条例違反の疑いで逮捕したと発表した。2021年12月からの約1年半で約1300万円を集め、暴力団の資金源となっていたとみられる。
4人の逮捕容疑は22年12月20日、赤羽地区のキャバクラやガールズバー計9店舗からみかじめ料計約30万円を徴収したとしている。暴力団対策課は、いずれの認否も明らかにしていない。
暴力団対策課によると、吉川容疑者は21年12月ごろ、赤羽地区の飲食店経営者らが集まる会合で「地元を外的勢力から守るために組合を作る。金を払わなければ赤羽では商売できない」などと発言。4容疑者はこの頃から「組合費」や「花代」の名目で、みかじめ料の支払いを要求するようになったとみられる。組合費は月に1万5000円、花代は1回につき約2万~4万円だったという。
都暴排条例は、赤羽地区などの「特別強化地域」では、みかじめ料を支払った店側も罰則の対象としており、暴力団対策課は店舗経営者5人についても同条例違反容疑で書類送検する方針。
https://mainichi.jp/articles/20231120/k00/00m/040/067000c