ゴールドマン持田社長は年末に退任、5人のメンバーが戦略協議へ
2023年11月20日
米ゴールドマン・サックス・グループの日本法人、ゴールドマン・サックス証券の持田昌典社長(68)の退任が今年末となることが、20日分かった。
ブルームバーグが入手した19日付の社内メモで、持田氏の退任とともに時期が通知された。同氏の退任後は、日本における事業戦略を協議する「ジャパン・リーダーシップ・グループ」を設置し、5人のメンバーを選んだことも示された。ゴールドマン広報担当の松本弘子氏はメモの内容を確認した。
持田氏の退任に関するメモは、米ゴールドマンのデービット・ソロモン最高経営責任者(CEO)から送られた。メモの中でソロモン氏は「マサとは投資銀行部門に在籍していた初期の頃から知り合いで、一緒に仕事をする機会に恵まれた。この場を借りて、マサの長年にわたる思慮深い指導や助言、友情に感謝する」などと功績をたたえた。
持田社長の退任は17日に明らかになっていた。2001年に社長に就任し、20年以上にわたってゴールドマンの顔として経営を担ってきた。02年から日本人として唯一、米本社の経営委員会に参画していた。
また、19日付の別のメモによると、「ジャパン・リーダーシップ・グループ」のメンバーには横手信一、堤健朗、矢野佳彦、小林悦子、松澤正午の各氏が選ばれた。同グループはアジア太平洋の経営委員会のトップと連携する。ゴールドマンとしては、持田氏の残したインパクトをさらに拡大させていくための長期的な承継プランの決定に注力するともしている。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-20/S4EH9CT1UM0W01