石川・能登で震度5強 気象庁「同程度の地震に注意を」
2024年6月3日
3日午前6時31分ごろ、石川県輪島市と珠洲市で最大震度5強の地震があった。震源地は能登地方で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5.9と推定される。珠洲市などで若干の海面変動を観測したが、津波被害はなかった。直後に珠洲市で震度4など、その後も有感地震が相次いだ。石川県で震度5強以上は、1月6日の震度6弱以来。
気象庁は3日午前、記者会見し、今回の地震はプレート内部で発生し、1月の能登半島地震に伴う一連の活動だと説明した。地震活動は当面継続するとして、特に今後1週間程度は震度5強クラスの地震に注意を呼びかけた。1月1日から5月31日午後4時までに、震度1以上の地震は1845回発生していた。
輪島署によると、元日の地震で被災した輪島市内の住宅が倒れた。同県津幡町によると、町内の60代女性が緊急地震速報の音に驚いてベッドから落下、右足を骨折した。県などは被害について情報収集を続ける。
石川県の北陸電力志賀原発、新潟県の東京電力柏崎刈羽原発で異常は確認されていない。
JR東日本によると、上越新幹線と北陸新幹線の一部区間で列車を緊急停止させるための停電が自動的に発生し、一時運転を見合わせた。
総務省消防庁の全国瞬時警報システム(Jアラート)の緊急地震速報は東北から近畿で発表された。予測された地震はM7.4と実際よりかなり大きかった。気象庁は「数秒の間に複数回の地震が起きたことが原因の可能性があり、精査している」と説明している。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE030640T00C24A6000000/