「国民健康保険」の令和4年度決算が1067億円の赤字に、厳しい財政状況

2024年8月9日, 10:50

厚生労働省は「国民健康保険」の令和4年度決算をまとめた。加入者の減少などで、保険料収入が9年連続で前の年度を下回り、実質的な収支は1067億円の赤字となった。NHKが報じた。

国民健康保険は都道府県や市区町村が運営し、自営業者などが加入する。

決算によると、加入者数は前年度より124万人減って2413万人となり、過去最少を更新した。

これに伴い、保険料収入は前年度より502億円減って2兆4513億円となり、9年連続で前年度を下回った。

また、国からの支出金が前年度より823億円減って3兆3650億円、ほかの医療保険からの交付金が2521億円減って3兆5397億円などとなった。

一方、支出は保険給付費が加入者の減少で前の年度より1338億円減って8兆6244億円などとなった。

この結果、全体の実質的な収支は1067億円の赤字となった。

「国民健康保険」は加入者の4割以上を65歳から74歳までの高齢者が占め、1人あたりの医療費が高い。一方で、保険料収入に影響する加入者の平均所得が低く、厳しい財政状況となっているとのこと。

https://sputniknews.jp/20240809/41067-18942117.html