日本、地域の脅威に直面する「同志」オーストラリアとの関係を強化
05 Sep 2024 03:09:52 GMT9
クイーンズクリフ (オーストラリア): 日本政府代表は木曜日にオーストラリアを訪問し、軍事的な関係を強化することを誓った。東京の外交トップは、「志を同じくする」パートナーは、共有する地域の脅威と戦うために団結しなければならないと述べた。
上川陽子外務大臣と木原稔国防大臣は、メルボルン郊外の旧陸軍要塞でオーストラリア側と会談し、空軍協力の拡大や軍事演習の拡大について合意した。
両者はまた、南シナ海の係争海域で中国船と対立を深めているフィリピン沿岸警備隊を共同で支援することでも合意した。
「インド太平洋の安全保障環境が厳しさを増す中、日豪の安全保障協力を常に新たな高みへと引き上げる必要がある」と上川氏は会談後述べ、「志を同じくするパートナーシップ」をアピールした。
アジア太平洋地域における中国の経済的・軍事的影響力の増大、そして領土問題における中国の自己主張は、米国や日本、オーストラリアなどの同盟国を動揺させている。
東京はここ数週間、中国が意図的に自国の領海を艦艇を航行させ、領空に偵察機を飛ばしたと非難している。
オーストラリアのペニー・ウォン外相は、最近の日本領土への「侵入」について「深刻な懸念」を示したと述べた。
会談では、日本とオーストラリアが空軍協力を強化し、米国とともに軍事演習に参加することで大筋合意した。
日本の精鋭部隊である水陸両用急速展開旅団は、ダーウィン近郊にあるオーストラリアの重要な北部基地を拠点とする米海兵隊のローテーションに、近いうちに参加することになる可能性がある。
木原防衛大臣は、日本が保有するF-35ステルス戦闘機一式がオーストラリアの飛行場に配備されるかどうか検討していると述べた。
「航空自衛隊機のローテーションについては、日豪間で協議を続けたい」と木原防衛相は述べた。
両国はフィリピン沿岸警備隊への共同支援を約束したが、この支援がどのようなものかは不明だ。
日本とオーストラリア北部は、台湾海峡、東シナ海、南シナ海における潜在的な紛争地点への戦略的に重要な軍事ゲートウェイを提供している。
日本もオーストラリアも、米国やインドと並ぶクアッド同盟の一員であり、北京に対する防波堤とみなされている。
東京は最近、ワシントン、ロンドン、キャンベラの間で結ばれた画期的な安全保障協定「AUKUS」の一部に関心を示している。
何十年もの間、堅固な平和主義を貫いてきた日本は、アメリカの後押しを受けて防衛費を増大させてきた。
一方オーストラリアは、長距離攻撃能力と原子力潜水艦の開発に資金を投入し、独自の軍事改革に乗り出している。
AFP
https://www.arabnews.jp/article/japan/article_128297/