《トランプ氏の発言》
「大幅な減税を実施」
トランプ氏は「私が何をしようとしているかは誰もが知っている。大幅な減税を実施し大統領在任中に行ったように、すばらしい経済を作り上げる。新型コロナの感染拡大によって多くの人が命を落としたが、私たちはコロナ禍においてすばらしい仕事を行った」と述べました。
「私は歴史上、最も偉大な経済を築き上げた」
トランプ氏はみずからが大統領在任時には「関税はあったがインフレはなかった。インフレは国を崩壊させるもので、おそらくアメリカ史上最悪のインフレを招いた」とバイデン大統領とハリス副大統領の政権を批判した上で「私は歴史上、最も偉大な経済を築き上げた。それを再び実現する」と述べました。
《ハリス氏の発言》
「AI・量子コンピューターの技術への投資に注力」
ハリス氏は「トランプ氏はアメリカの半導体を中国に売り渡し、中国が軍備を向上させることを手助けした。わたしは同盟国との関係を重視し、AIや量子コンピューターの競争に勝つために技術への投資に力を入れ、アメリカの労働者が不利になることがないよう必要なことに注力する」と述べました。
「トランプ氏がもたらした混乱を一掃」
「トランプ氏はわたしたちの民主主義に対し、南北戦争以来で最悪の攻撃をした。わたしたちが行ったのは、トランプ氏がもたらした混乱を一掃することだった」と述べました。
「中間層と労働者を引き上げる計画」
「中間層と労働者を引き上げるための計画を持っているのは私だけだ」とした上で、若い世帯が子どもを育てるための支援が必要だと強調しました。また「トランプ氏の経済政策は、富裕層や大企業に減税策を提供することだ。中間層には年間4000ドル以上の負担増になる」と指摘しました。
全米各地で「ウォッチ・パーティー」
アメリカ大統領選挙のテレビ討論会に合わせて全米各地では、レストランやバーで友人などと集まって討論会を見守る「ウォッチ・パーティー」が開かれました。 このうち首都ワシントンで開かれたウォッチ・パーティーでハリス氏を支持するという女性は討論会のあと「ハリス氏はトランプ氏に完勝した。相手を侮辱するのではなく、自分の政策に集中したと思う」と評価しました。 また別の女性は「ハリス氏は自分の考えを明確に述べていた。私の知るかぎりでは、トランプ氏がやろうとしていたようにうその拡散はしていなかった」と話すなど討論会ではハリス氏が優勢だったという声が聞かれました。 一方で同じ会場にいた男性は「ハリス氏の主張は決まり文句が多くて中身がないと感じた。次の4年間で何を期待できるかという私の疑問には答えてくれなかった」と不満を口にしたうえで、どちらの候補者に投票するかまだ決めかねていると話していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240911/k10014578581000.html