100万人分以上のポリオワクチンをガザに送る:WHO
27 Jul 2024 12:07:41 GMT9
ジュネーブ:世界保健機関(WHO)は、下水のサンプルからポリオウイルスが検出されたことから、子供たちの感染を防ぐため、100万人分以上のポリオワクチンをガザに送り、今後数週間にわたって接種する予定であると、WHOのテドロス事務局長が金曜日に発表した。
「ポリオの症例はまだ報告されていないが、早急な対策を講じなければ、無防備なまま放置されている何千人もの子どもたちにポリオが感染するのは時間の問題だ」と、テドロス事務局長は、イギリスのガーディアン紙で述べた。
特に2歳未満の乳幼児は、9ヶ月以上継続した紛争によって、通常の予防接種が中断されているため、このウイルス性疾患に感染するリスクが最も高いと述べた。
ポリオの感染経路は、主に便と経口であり、神経系に侵入して麻痺を引き起こす感染力の強いウイルスである。ポリオの症例は、集団予防接種により1988年以来、世界中で99%減少しており、完全撲滅に向けた努力が続けられている。
イスラエル軍は日曜日に、ガザ地区での下水サンプルからポリオウイルスが検出されたため、ガザ地区で活動する兵士にポリオワクチンの投与を開始すると発表した。
ポリオ以外にも、国連は先週、ガザの衛生状態の悪化に伴い、A型肝炎、赤痢、胃腸炎の患者が広く蔓延し、一部の避難民キャンプ付近では汚水が路上に流出していると報告している。
https://www.arabnews.jp/article/middle-east/article_125255/