警官が「大麻パーティ」で書類送検、監察官室長の警視が泥酔トラブルも…!「内田梨瑚事件」であぶり出された北海道警の「ヤバすぎる不祥事」
7/29(月)
前編記事『未成年との飲酒を口止め…!「リコ」と呼んで仲良く記念撮影まで…!カラオケスナックのオーナーが独占告白「内田梨瑚と旭川警察」「乱痴気騒ぎ」の一部始終』より続く。
なぜここまで旭川警察は腐敗してしまったのか。背景には道警全体に蔓延している「隠蔽体質」があると語るのは、長年、情報公開請求によって道警の不祥事を追及してきた札幌在住のライター・小笠原淳氏だ。
「道警の現役警部が覚せい剤密輸や拳銃摘発の『やらせ捜査』に関与していたとして逮捕された『稲葉事件』('02年)以降も、道警ではさまざまな不祥事が起きていますが、隠蔽体質はまったく変わっていません。『不祥事は隠せる』という驕りにより隠蔽が生まれ、組織的な責任の検証も行われないので警官のモラル低下にも歯止めがかからないのです」
小笠原氏によると、道警では今年4月にも遠軽署の警官2人が「大麻パーティ」をして書類送検されたが、事件当初所属や氏名は公表されず。同月にはさらに、北見方面本部監察官室長の警視が温水プールで泥酔して保護される事件もあった。この警視は頻繁に泥酔トラブルを起こしていたという。
「そんな人物が組織を監視すべき監察官のトップに就いていた。道警はそういう組織なのです」(小笠原氏)
道警の体質が顕在化したのが、今回の内田被告の事件であり、旭川署の「口止め工作」だったのだ。前述した「稲葉事件」の当事者である元道警警部の稲葉圭昭氏が、自戒を込めて語る。
「旭川署の刑事は内田をS(スパイ)として使っていたのでしょうが、私が現役だった'90年代はSの運用は厳格に行われており、警察の飲み会に誘うこともないし、ましてや肉体関係を結ぶなどありえなかった。かなりのモラルハザードが起きていると驚きを隠せません。
私の事件でも結局、道警は組織的な関与を認めなかった。連綿と続く隠蔽体質が、今回の事件を招いたのです」
X警部補らの処分は未だ発表されていないが、トカゲのしっぽ切りをするだけで組織の体質を改めなければ、腐敗はますます進んでいくだろう。
【詳しくはこちら】『未成年との飲酒を口止め…!「リコ」と呼んで仲良く記念撮影まで…!カラオケスナックのオーナーが独占告白「内田梨瑚と旭川警察」「乱痴気騒ぎ」の一部始終』
「週刊現代」2024年8月3日号より
https://news.yahoo.co.jp/articles/46681c5cc0cae55ff548ca98d5b7b5e296cc255c