イスラエルのガラント国防相、訪米は延期-米国防総省
Dan Williams、Natalia Drozdiak
2024年10月8日 21:35 JST
更新日時 2024年10月9日 6:17 JST
イスラエルのガラント国防相による訪米は延期されたと、米国防総省の報道官が8日に明らかにした。
匿名を条件に語ったイスラエル当局者1人によると、ネタニヤフ首相が直前になって延期を決めたという。
米国防総省は先に、ガラント氏が9日にワシントンを訪問し、オースティン米国防長官と「中東の安全保障情勢の現状」について協議する予定だとしていた。
イランのミサイル攻撃へのイスラエルの報復の可能性も議題に含まれるとみられていた。バイデン大統領はイスラエルに対し、イランの核施設や石油インフラを攻撃しないよう求めている。このような攻撃が起これば米国を巻き込む紛争につながり、エネルギーが高騰し、世界経済は打撃を受けるとの懸念が広がっている。
イスラエル当局者によると、ガラント氏が出発する数時間前にネタニヤフ首相は、安全保障閣議でイランを巡る計画について合意するまで出発を延期すると決めた。問題の重大性を理由にこの当局者が匿名で明らかにしたところでは、ネタニヤフ首相はガラント氏の訪米に先立ち、バイデン大統領と話したい意向だという。複数のイスラエルメディアも同様の内容を伝えた。
ネタニヤフ、ガラント両氏の報道官は現時点ではコメントを控えている。
国防総省のサブリナ・シン報道官は記者団に対し、オースティン氏とガラント氏は「かなり頻繁に連絡を取り合っているため、きょう中ないし今週中のいつでも電話会議を行える」と述べた。
イスラエル軍は8日、親イラン民兵組織ヒズボラ掃討に向けたレバノンへの限定的な地上侵攻で1個師団を追加投入したと発表した。レバノンに展開する兵力は計4個師団となった。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-08/SL12NKT1UM0W00?srnd=cojp-v2