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一部転載させて頂きます

https://indeep.jp/plants-for-humans/

 

植物には、空気浄化の効果があるだけではなく、身体や精神の病的状態を改善させ、人間の生産性を向上させる力があることを示した数々の論文を知る

投稿日:2024年10月6日

 

〜省略〜

 

室内に植物を置くことの「効果」については、たとえば、一部の観葉植物が、「揮発性有機化合物(VOC)を除去する」ということを以下の記事で、世界最大の科学系学術団体であるアメリカ化学会のニュースリリースをご紹介したことがあります。

(記事)シックハウス症候群の原因となる有害な揮発性有機化合物(VOC)に対しての最良の大気汚染除去方法がアメリカ化学会の研究で判明・・・それは「ただ植物を置くこと」
In Deep 2016年8月26日

揮発性有機化合物(VOC)というのは、アセトンやベンゼン、ホルムアルデヒドのような化合物で、シックハウス症候群を含めた健康への影響があることが知られている有害物質です。

アメリカ化学会が調査した VOC を除去する観葉植物は、以下のようになっていました。

・ブロメリア、あるいはグズマニア

・ドラセナ

・オリヅルラン

・カネノナルキ

・カクタス・ツリー

先ほどの記事の後半に、それぞれの写真などを載せています。

特に、ドラセナという観葉植物については、アセトンという VOC を 94%大気中から除去したことが示されていました。

 

あと、植物は、ガンの原因となるガソリン煙を「室内の大気から 97%除去できる」ことを発見したシドニー大学の研究もご紹介したことがあります。植物の量や大きさも関係するでしょうが、室内の大気の浄化力に関しては、下手な空気清浄機などより強い部分もあるかもしれません。

それに加えて、今回ご紹介する記事では、「メンタルな部分のサポート」も植物はしてくれるようです。

論文はすべてリンクしています。また掲載されている写真もそのまま載せています。

 

だからこそ家の中に植物を置くべき

Därför ska du ha växter i hemmet
nyadagbladet.se 2024/10/05

 

適切な植物を使用すると、空気中の有害物質を大幅に減らすことができる。植物を周囲に置くことで注目される効果には、ストレスの軽減、そして同時に生産性の向上などが含まれる。

いわゆるバイオフィリア仮説とは、「人は生まれつき自然や動物、植物との結びつきを好む」という米ハーバード大学の教授たちが提唱した仮説で、人間には自然に対する生得的な親和性があり、したがって理論上は自然の中に滞在することで快適さと幸福の両方を感じるということを意味する。

多くの研究では、緑のエリアの周りの自然の中に滞在することが、私たちに大きな健康上の利益をもたらす可能性があることも示している。

とりわけ、自宅で自然に近づくと、抗うつ薬の使用が減り(ストックホルム大学のニュースリリース)、自尊心が強化される傾向がある。研究によると、自然の中に身を置くことで、人々の時間に対しての感覚や見方さえも前向きに変化する可能性がある(論文)。

森に行くのが難しい人でも、研究によると、自宅や職場の鉢植えでも同様の効果がある可能性がある。

すべての植物は酸素を生成し、また二酸化炭素を吸収する。特定の植物は、空気を浄化し、湿度を改善するのにも役立つ。

NASAはすでに 1989年に、宇宙船内では有害物質の換気が不可能であることを背景に、密室の空気に対する植物の影響を研究していた (NASAの研究論文)。

この研究では、植物がベンゼン、トリクロロエテン、ホルムアルデヒドなどの有毒物質をどのように除去できるかに焦点を当て、主に低照度環境でより適切に対処する植物を使用した。 NASA の研究では、多くの観葉植物が実際に空気中の有毒物質を少なくとも部分的に除去していることが判明した。

 

ストレスを軽減する

2015年の研究では、研究者たちは屋内植物がもた らす可能性のある心理的および生理学的健康上の利点を調べたいと考えた。

この実験では、24人の若い男性参加者に、観葉植物を植え直すか、コンピューターを使った短いタスクを実行するよう依頼し、その後、参加者の心拍数と血圧をチェックした。

植物を扱うことを許可された参加者は、コンピョータでのデータタスクを行った参加者に比べて、とりわけ血圧が低下し、全体的に穏やかな気分だった。コンピューターの前に座っている人たちは一般に、より不快感を感じ、血圧も上昇したと報告された。

2012年の別の研究では、病院の待合室にいる患者に、本物の植物、植物の写真、または自然をまったく見せない環境を与え、その結果を比較した。本物の植物と植物の写真の両方が、待合室に自然がまったくない場合と比べて、ストレスレベルの低下に貢献していた (論文)。

他の研究では、観葉植物が怪我や病気の治癒に役立つことも示している。包括的な研究によると、鉢植えの植物や木々を眺めながら入院した患者は、そうでない患者に比べて、より穏やかで、より良い健康状態を保っていた。また、一般に、他の患者に比べて必要な鎮痛剤の量が少なく、入院期間も短くなった (論文)。

植物は幸せな感情を生み出す

いくつかの研究では、観葉植物は単純にあなたを幸せにする可能性があることを示唆している。

たとえば、2013年の研究では、鉢植えのある部屋で 5〜 10分間過ごした参加者は、植物のない部屋で過ごした参加者に比べて幸福感が高かったことがわかった (論文)。

植物、あるいは自然は、一般に自尊心を高めることができるはずであり、さらに別の研究では、自然への親近感と幸福感の間には非常に強いつながりがあることが述べられている (論文)。

2019年に発表された別の研究では、特に緑と紫の植物が否定的な感情を打ち消すのに効果的であることが判明した (論文)。

生産性の向上

韓国のある研究では、小学生は、植物のふり(造花)、本物の植物、植物の写真、または植物がまったくない教室に座るように求められた。

その後、研究者たちが脳スキャンを分析したところ、本物の植物と一緒に働いた子どもたちだけが注意力と集中力の顕著な向上を経験したことがわかった (論文)。

1996年の古い研究では、大学の窓のない研究室に鉢植えの植物を導入しようとした。そこでは、実験室に植物がある場合、植物がない場合に比べて、学生の作業が平均して 12%速くなったことが判明した (論文)。

別の研究では、イギリスとオランダの 3つの異なるオフィスで観葉植物の導入をテストしたところ、職場に植物が置かれた人たちは平均して. 15%生産性が高いことがわかった (論文)。