Anonymous ID: b16787 Oct. 3, 2024, 4:42 p.m. No.21704273   🗄️.is 🔗kun   >>4281 >>1850

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■自分は風車音で苦しむが妻には全く聞こえていない

 

(71歳)

 

この写真は、西北西の風19・8㍍という強風が吹き、ナセルが1分間に18回転したときに撮ったものだ。2023年1月25日午後9時30分頃だ。測定器は83・6デシベルと極めて高い値を示した。とくに1~4ヘルツという低周波領域で高い数値を示している。一方、スマホは34・5デシベルを表示した【写真参照】。実際にはこうした強い低周波音が出ているのに、耳に聞こえないのだから身体に害を及ぼすことはないと主張しているのが環境省だ。

私は、由利本荘市の子吉川沿いに住んでいる。道川さんと同じで、風車は河口に本荘風力発電所1基と、その南側の由利本荘海岸風力発電所7基がある。それまでは風車の音をあまり意識していなかったが、南側の7基が2017年に稼働し始めたあたりから、うるさいと感じるようになった。その風車は家から2・5㌔のところにあり、家から真っ直ぐ海まで見渡せるので、今日は何基稼働しているのかもわかる。しかし、初めはなんの音かわかっていなかった。空調の室外機の音かなと思っていた。

決定的に気づいたのは、私はよく川沿いの堤防を散歩するのだが、そのときだ。外で聞いた音と同じような音が家の中でする。換気扇が室内でクルクルクルとずっと回っているような音だ。あるいはもっと沈んだ音だ。そのとき、エッ? と。そこからいろんな話を聞いてだんだんわかってきた。その日の風の強さや風車の回転数で違うが、毎日、寝ているときも音にさらされている。静寂というものがない。だが、本荘を離れて花火で有名な大曲に行くと、なんともない。

その後2019年になると、北の三望苑に由利本荘第一・第二・第三風力発電所ができた。距離は家から2・5㌔のところだ。その頃から自宅でも、仕事場の事務所(風車から3・5㌔)でも、室内にいるときブゥーンブゥーンという音がうるさくてわずらわしい。

今年の夏は暑かったので、午後、疲れから30分とか1時間、昼寝をした。ベッドに横たわると、立っているときよりもうるさい。昼寝のときはすごく意識する。今の季節は南西の風が多いので、風車からもろに家に来る。とくに静かなとき、風車の音が響いてくる。

私は左耳が突発性難聴で聞こえない。右側も老人性で聴覚の機能が落ちている。しかし、風車の低周波音はよく聞こえる。

ただ、同居している妻は、風車の音はまったく聞こえないという。「きょうは朝からうるさいな」というと、怪訝な顔をする。低周波音問題の難しさはそこで、聞こえる人には聞こえるが、聞こえない人には聞こえない。だから黙殺される。

■病院にも市役所にも相手にされなかった

(77歳)

私は風車のそばに行くと頭痛がする。私は秋田市から由利本荘市に6年前に移住してきた。それまでは風車の健康被害についてはまったく知らなかった。

たまたま私の家から1㌔離れたところに西目川があり、その河口でジャスパーなど海のきれいな石がとれる。ここは結構有名で、他にも石をとりにくる人がいる。ここに移住してから毎日のようにそこに石をとりに行っていた。

ここに風車が2基、稼働している(西目風力発電所、1250㌔㍗と600㌔㍗)。3カ月ぐらいして突然、そこに行くと頭痛がするようになった。私はそれまで頭痛なんかしたことがなかった。娘も一緒に行っていたが、「頭が痛いのは風車のせいじゃないかな」というと笑った。しかし娘もここに来ると、8月なのに花粉症のように鼻水をダラダラ流す。おかしいな、と。そして風車から離れると私も娘も症状がなくなる。山側の自宅に戻るとなんともない。その後、怖くてそこには行けなくなった。

医者に行こうと思ったが、同じ風車病に苦しんでいる人から「精神安定剤を出されるだけで、症状を話しても無駄だよ」といわれ、やめた。

今後、洋上に巨大な風車ができた場合、自宅まで被害が及ぶのではないか。それがすごく心配だ。

以前、風力発電事業者レノバが風力発電の説明会をやったとき、私は手をあげて自分の症状を話した。するとその後、秋田市の別の風力発電事業者の社員が来て、「よくそういう話、聞きますよ」と同情してはくれるが、その後なにも音沙汰がなかった。また、由利本荘市役所の職員が保健師さんを連れてきたが、「気の病じゃないか」といっていた。

■風車が回ると私も娘も鼻血が止まらない

(仮名、40代)

私の家はにかほ市の海端に建っていて、村落のはずれの家だ。私の家を取り囲むように3基の小型風車が、60㍍、80㍍、120㍍のところで稼働している。3基が半円を描くように建っていて、その中心部にあるのがうちだ。

うちには祖父、夫、息子の男性3人と、障害者である祖父の妹、私、娘の女性3人、全部で6人が暮らしている。小型風車はそんなに害はないのかなと思っていたら、7年前に稼働し始めてから、女性3人は鼻血が出るようになった。めまいと頭痛は日常茶飯事で、とくに雨風の強い日はグラグラする。

祖父の妹は「また鼻血が出てきた。風車回ってるでしょ。うるさいもの」といっていた。祖父は耳が遠く、テレビの音量もまるで爆音のように大きくしないと聞こえないのに、「風車の音がうるさくて眠れないんだよ」といっていた。しかし、主人と息子はまったく気にならないという。

その後、祖父は亡くなった。祖父の妹は「気持ち悪い、気持ち悪い。ここには住んでいられない」というようになった。それで3㌔ほど離れた特養に入れた。今はとても元気で暮らしている。鼻血も止まった。

10歳の娘と私は夜中、ふっと目が覚める。すると、ヒンヒンヒンヒンという、ちょっと高くて耳障りな音、ずっと聞いているとイライラしてくるような音が響いてくる。

また、家の玄関を入ると、頭を抑えつけられるような感じがする。別の場所で、国道をはさんで同じ会社の小型風車が2基稼働しているところがあるが、そこを通ったときも同じ症状になった。「うちの玄関と同じだ。やっぱり風車なんだ」、と。

低周波音の健康被害は、「感じる」と気づいたときからどんどんひどくなっていくようだ。娘は3歳のときから風車とつきあってきた。事あるごとに気管支炎にかかるし、朝起きれば「鼻血が出た」という。最近ではひどい筋肉痛で、「歩くのがつらい」という。しかし娘には、鼻血の原因は風車だといっていない。安心できる家のはずが、恐怖の家になってしまうから。

耳がかゆくなり耳鼻科に行って診てもらうと、聴力が落ちているといわれ、「うるさいところで生活していますか?」「工場で働いている?」と聞かれ、「工場で聞こえているような音が聞こえなくなっている」といわれた。ほとんど家で生活していたのに。また、家ではめまいがするが、お医者さんに行くとなんともないので、精神安定剤を勧められた。私は精神的におかしな人なんだろうか、という扱いだった。

市役所を通じて事業者に電話してもらい、私たちの症状を伝えてもなしのつぶてだ。風車を建てる前、事業者は「風車を建ててみなさんに喜ばれている」と宣伝していた。

引っ越そうかとも考えたが、主人が「今の秋田の状況ではどこに引っ越しても風車ができるよ」といった。新しい被害者が出ないようにするのが私の役目だと思って、会の活動をやっている。