中国ハッカー集団、米通信会社のシステムに侵入の疑い-NSAが調査
Katrina Manson
2024年10月8日 3:18 JST
米当局は中国のハッカーが米通信会社をハッキングした可能性について、調査の初期段階にある。米国家安全保障局(NSA)のティモシー・ホー長官が明らかにした。
同長官は、NSAは他の政府機関や一部の企業と協力し、これら事案を「徹底的に調査する」予定だと説明。特定の企業について語るのは時期尚早だと述べた。
事情に詳しい関係者によると、米情報当局は、マイクロソフトが「ソルト・タイフーン」と名付けた中国のハッカー集団が数カ月前から米通信事業者の内部に侵入し、合法的な通信傍受のためのアクセスポイントに至るルートを発見したとみている。こうしたハッキング行為は深刻なセキュリティー侵害に該当すると、別の関係者は述べた。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は先に、AT&Tやベライゾン、ルーメン・テクノロジーズなどがこうしたハッキングの標的となっていると報道。中国のハッカー集団は、米連邦政府が合法的な通信傍受で使用しているシステムから情報を入手した可能性があるとしていた。
AT&Tとルーメンはコメントを差し控えた。ベライゾンと在ワシントン中国大使館にもコメントを要請したが、すぐに返答は得られなかった。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-07/SKZWOQT0AFB500?srnd=cojp-v2