https://indeep.jp/the-truth-about-tooth-decay/
より
感染症もむし歯も「菌やウイルス」によって起きるのではなく、全身の細胞の機能不全が起こしている
投稿日:2024年12月18日
歯が強い人と弱い人の違い
先週発行させていただいた「2025年に向けてのサバイバルガイド」という大仰なタイトルのメルマガの余談で、「むし歯」のことについてふれたのですね。
単なる日常の雑談ですが、子どもと歯のことで討論したことがありまして、つまり「むし歯の根本原因って何なのだろうなあ」ということについての討論です。
以下のようなものでした。
2024年12月13日のメルマガより
先日、食事中に子どもとある討論になりまして、それは、
「虫歯と最も関係するのは口内の常在菌か腸内細菌か遺伝か」
という話だったんですが(親子で何の討論をしている)、それというのも、私の子どもは十代後半なんですが、これまで「一度も虫歯になったことがない」のですね。
それに比べて私の子ども時代ときたら、すぐ虫歯になる。小学校時代から歯科医へ通うのは日常でした。
大人になってから考えてみると、私は子どもの頃は体が弱かったので、「そういうのも虫歯と関係するのだろうな」とは思いますが、うちの子どもの事例はちょっと極端な気がしたのですね。
しかも、うちの子どもはほとんど口内ケアとかしていないです。朝も歯とか特には磨かなくて、うがいとかで済ましている。
小さな時からずっとそうでした。 甘いものもよく食べる。
それで常に虫歯ゼロ。
私があれだけ常に虫歯と付き合っていたのに、これはなぜだろうと。
これに対して、歯科医のお医者様からメールをいただいたのです。
それを読み、「なるほど…」と感銘した次第で、いろいろとご説明いただいた後に以下のように書かれていまして、納得した次第です。
いただいたメールより
…甘いものをいくら食べても、歯を磨かなくてもむし歯にならない人は、体の細胞のミトコンドリアがしっかり機能して、糖を完全燃焼させて二酸化炭素にまで分解できるからです。
むし歯も、エネルギー代謝がどう回っているかによって発生します。
そして、その歯科医のお医者様はご本も出版されていまして、早速読ませていただいたのですが、これは「むし歯」の本ではあるのですけれど、歯の健康というものを超えた「人体の健康の掟」が書かれてあるものだと実感しました。
歯も含めてですが、全身の健康にご興味のある方にはおすすめしたいと思います。以下の著作です。
・世界一やさしいむし歯の教科書
Amazon の紹介ページには、
> 真実は「砂糖は歯を強くする!」だった。 > 「砂糖でむし歯になる」という神話をくつがえす! > 歯科医が、「砂糖とむし歯の関係の真実」について、体の代謝のしくみから解き明かした世界で初めての本!
とありますが、それを超えた身体全体の問題にふれていると思います。
たとえば、むし歯の原因となるのはミュータンス菌であることは知られていますが、ミュータンス菌はもともと口内の常在菌であり、つまり、もともと無害です。
それを「有害なもの」にしてしまうのは、
「私たち自身の体(細胞)の状態」
だということになります。
これについては、他の多くの感染症も同じで、つまり、「病気にかかるのは、病原体がうつったからではなく、その時のその人の身体の状態による」ということが、ずいぶんわかり始めています。
過去のブログでも私は、「病気の水平感染」というものにかなり疑義を持つ人でしたが、結局、漠然と思うようになったのは、
「病気はうつって発症するのではなく、その人の身体の状態が発症を決める」
ということを薄々と思うようになっていました。
そして、今回、むし歯も同じだと気づいたわけです。
砂糖だとか口腔ケアの不足とか、そういう些細な問題にあるのではなく(程度の問題はともかく)、細胞の機能(ミトコンドリア等)が健全であれば、病気になりにくいのと同様、むし歯にもなりにくいと。
私は、これまで、どこかで「身体の病気とむし歯は異なるもの」と思い込んでいたようですが、「どちらも原因は同じ」だと。
さきほどご紹介した「世界一やさしいむし歯の教科書」の「はじめに」には、ヒポクラテスの
「人は自然から遠ざかるほど病気に近づく」
という言葉を引用なさっていて、その後に以下のように続きます。
世界一やさしいむし歯の教科書より
…つまり、大自然の法則にのっとって、その循環の中で生きていれば健康で、法則から外れると病気に近づくということです。
私たちは、自然の大きな循環の中で生かされています。植物が、宇宙エネルギー(太陽光)と二酸化炭素、そして水から、蜜(糖)と酸素を生み出します。
私たちは、この蜜と酸素からエネルギーを取り出して、二酸化炭素と水にして植物に返します。この自然の大きな循環から外れることで、人は病気に近づいていくのです。
現代の一般市民が目にする情報は、「蜜(糖)と乳(乳製品)は健康を害する」と吹聴するものばかりです。特に蜜(糖)に関しては ”糖悪玉説” や ”砂糖中毒説” など、ひどいものです。
蜜の素晴らしい働きは伏せられ、悪玉とするのに一役買ってしまっているのが歯科医学です。
ヒポクラテスの「人は自然から遠ざかるほど病気に近づく」という言葉は、このブログでも、かなり以前ですが、取り上げたことがありますが、それは身体の健康の問題として取り上げたもので、「歯の健康」も同じ平行にあるということを今にして知りました。
なお、この「世界一やさしいむし歯の教科書」は「世界一やさしい」とありますが、途中からはそれなりに専門的な話にもなります。
それでも、たとえば私のような一般人に理解できるように非常にそのメカニズムをわかりやすく書いてくださっています。
結局、むし歯に関していえば、その原因は、「ミトコンドリアにおける糖の利用障害」いうことになりそうで、そして、これは全身すべてに当てはまることだとも思います。
「むし歯も病気も、微生物のような”病原体”が原因ではない」というページ(P195)には、はっきりと以下のように書かれています。
病気は微生物のような”病原体”が原因ではありません。病気になるかどうかは私たちの細胞が健全であるかどうかにかかっています。
むし歯ではなく、「病気」とはっきり書かれています。
また、この本を読みまして、歯学の世界にも「医療信仰」が根付いていることを知ります。現在一般的に、歯の健康について歯学的に言われている根本の多くが「誤った信仰」である可能性があるのです。
たとえば、「口内の常在菌を敵とする」ような考え方などですね。
病気もむし歯も「敵」は外部にあるのではなく、私たち自身の中にあるわけです。
著作には、何人かの過去の偉大な医学者たちの言葉もいくつか載っています。
アントワーヌ・ベシャン(1816〜1908年) 病気を引き起こすのは微生物ではない。微生物の感染後に病気になるかどうかは、私たち人間の体の状態次第である。
このベシャンが師であり、しかし、意見が対立したルイ・パスツールは、「病気の原因は微生物(病原体)」だと主張し、近代細菌学の開祖とまで言われるようになりましたが、死に際に以下のように述べていました。
ルイ・パスツール(1822〜1895年) ベシャンは正しかった。微生物は何もしない。宿主の状態がすべてだ。