日伊 自衛隊とイタリア軍が食料・燃料など相互提供の協定 署名

2024年11月25日

日本とイタリアは、安全保障分野での協力を強化するため、自衛隊とイタリア軍との間で、食料や燃料などを相互に提供できるようにする、ACSA＝「物品役務相互提供協定」に署名しました。

協定には、イタリアを訪れている岩屋外務大臣とクロセット国防相が署名しました。

署名式で岩屋大臣は「日本とイタリアは、自由、民主主義、人権、法の支配といった原則を共有する戦略的パートナーだ。国際社会で分断や対立が深刻化している今だからこそ、日本とイタリアの間で安全保障協力が求められている」と述べました。

日本とイタリアの間のACSA＝「物品役務相互提供協定」では、自衛隊とイタリア軍が訓練や大規模災害時などに食料、燃料、弾薬といった物品や、輸送などの役務を、相互に提供できるようにするとしています。

日本はこれまでにACSAを、アメリカやオーストラリア、それにインドなど7か国と締結していて、イタリアで8か国目です。

日本とイタリアの間では、ことし8月にイタリア軍の空母が海上自衛隊横須賀基地に初めて寄港したほか、イギリスを含めた3か国で次期戦闘機の開発を進めるなど、安全保障分野での協力が進められています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241125/k10014649261000.html

日英外相会談 来年に東京で経済版2プラス2の初会合開催で一致

2024年11月25日

G7外相会合に出席するためイタリアを訪れている岩屋外務大臣は、会合に先立ってイギリスのラミー外相と会談し、外務、経済閣僚による経済分野の協議の枠組み、いわゆる経済版「2プラス2」の初会合を来年早期に東京で開催することで一致しました。

岩屋外務大臣は訪問先のイタリアで、日本時間の25日午後にイギリスのラミー外相と対面では初めて会談しました。

この中で、岩屋大臣は「今月、ブラジルで行われた日英首脳会談で、いわゆる経済版『2プラス2』の立ち上げを発表できたことは大きな成果で、初会合を早期に開催できるよう準備したい」と述べました。

これに対し、ラミー外相は「日英関係は非常に良好で、さらに強化するべく連携していきたい」と応じ、両外相は経済版「2プラス2」の初会合を、来年早期に東京で開催することで一致しました。

また両外相は、日本などが参加するTPP＝環太平洋パートナーシップ協定が12月にイギリスが加わる形で発効することを踏まえ、経済面での連携を強化していくことも確認しました。

さらに、両国にイタリアを含めた3か国による次期戦闘機の共同開発の重要性を再確認したほか、ロシアとの軍事協力を進める北朝鮮への対応を含む東アジア情勢や中東情勢などでも、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241125/k10014649351000.html