JALにサイバー攻撃 一部に遅れ 航空券の販売停止中
2024年12月26日 11時09分
日本航空で、けさから利用客の手荷物を預かるシステムに不具合が出て一部の便に遅れが出ているほか、きょうの便の航空券の販売を停止しているということです。会社はネットワーク機器がサイバー攻撃を受けたとしていて、復旧を急いでいます。
日本航空によりますと、きょう午前7時24分ごろからネットワーク機器の通信量が急激に増え、利用客の手荷物を預かるシステムなどに不具合が生じているということです。 この影響で国内線、国際線の一部の便に遅れが出ているほか、きょうの便の航空券の販売を現在、停止しているということです。 また、会社が提供しているアプリも利用ができなくなるケースが出ているということです。 欠航はいまのところ出ていないとしています。 会社はサイバー攻撃を受けたと見て、障害の原因とみられる機器をシステムからを遮断して詳しく調べるとともに、復旧を急いでいます。 会社は「安全運航には影響はありません。お客さまご関係のみなさまにご迷惑をおかけしていることを深くおわび申し上げます」とコメントしています。
国土交通省によりますと、サイバー攻撃の影響で日本航空の運航に一部、影響が出始めているということです。
日本航空 羽田空港出発便で10数便遅れ
羽田空港にある日本航空の支店によりますと、午前10時半の時点で羽田空港を出発する10数便で最大50分ほどの遅れが出ているということです。 また、いまの時点で欠航が決まっている便はないということです。
午前10時半ごろ、羽田空港第一ターミナルの出発ロビーのチケットのカウンターでは、発券を待つ行列ができていました。航空会社の地上スタッフに尋ねたり、スマートフォンで情報を確認したりする様子も見られました。また、荷物を預けるカウンターにも行列ができていました。
関西空港 大阪空港でも影響
関西空港では、午前9時25分発の北海道の新千歳行きの便と、午前10時15分発の中国・上海行きの便で、遅れが出ているということです。 また、大阪空港でも、羽田に向かう予定の3便に影響が出ています。 午前8時半と9時半に大阪空港を出発する予定だった、あわせて2便が30分ほど遅れて出発したほか、午前10時半に出発する予定の便も、1時間ほど遅れて出発する見込みだということです。
福岡空港でも遅れ
日本航空九州支社によりますと、システム障害の影響で、福岡空港では一部の便で30分程度の遅れが出ているということで、引き続き確認を進めています。 また、空港の運営会社によりますと、午前10時半の時点で欠航は出ておらず、目立った混乱は見られないとしています。
成田空港運航に影響なし
日本航空成田広報室によりますと、成田空港では午前10時半現在、搭乗手続きが出来ていて、遅れなども出ていないということです。 日本航空では今後、運航に影響が出ないか確認を進めているということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241226/k10014679271000.html