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露領攻撃許可は「ウクライナでのトランプの失敗」を準備するため=アナリスト

2024年11月18日, 17:07

 

米国のバイデン大統領が、ウクライナに供与した長距離ミサイル・エイタクムス(ATACMS)による露領奥深くへの攻撃を許可したとされる報道について、元米国防総省分析官のマイケル・マルーフ氏はスプートニクからの取材にこうコメントした。

 

「バイデン氏はウクライナに露領奥深くへの攻撃を許可することで、新政権がこの決定を支持しない場合に、トランプ氏がウクライナで失敗するよう仕掛けている」

 

マルーフ氏はエイタクムスが使用されても、軍事的に大きな変化はないと分析。決定は「政治的理由」で下されたもので、「不必要なエスカレーション」を招くだけとの見方を示した。

米製ミサイル・エイタクムスの最大射程は約300キロ。モスクワまで到達する可能性がある英仏供与のストームシャドウ(スカルプ)の250~560キロよりは短くなっている。

ストームシャドウの使用にも、一部部品を供給した米国の許可が必要となっている。このため、より射程が短いエイタクムスの使用を許可した一方で、ストームシャドウの使用は承認しない可能性も指摘されている。

プーチン露大統領はこれまでに、攻撃許可はNATOによる直接参戦の決定を意味するとの認識を示し、「ロシアは生み出される脅威に基づいてしかるべき決定を下す」と警告。詳細は明かしていないが、露国防省はその場合の対応策をすでに練っていると明かしていた。

 

https://sputniknews.jp/20241118/19326073.html