ラブロフ外相、ロシアが特別軍事作戦を開始した経緯をカールソン氏に説く
2024年12月6日, 11:23
ウクライナがドンバス戦争(2014-)の停戦協定「ミンスク合意」を履行していれば、ロシア側が特別軍事作戦を開始することはなかった。
ラブロフ外相はカールソン氏の取材でロシア側が特別軍事作戦を開始した経緯を説明した。
「我々はミンスク合意が無視されている事を理解し、ドンバスのこの地域(東部)が武力で制圧されつつあることを目の当たりにしました。まさにそのとき、我々は安全保障に関する協定案をNATOと米国に提案しました。しかし、それは拒否されました。そして、ウクライナとその支援国がドンバスのこの地域を武力で制圧するプランBを立ち上げたとき、まさに我々は特別軍事作戦を開始したのです。もしあちら側がミンスク合意を履行していれば、ウクライナは一体を保っていたでしょう」
外相によると、ポロシェンコ元大統領や2024年5月で任期を満了したゼレンスキー前大統領、そのいずれも和平をスローガンに掲げていたものの、ミンスク合意の履行は拒否していたという。
ウクライナ南東部の紛争解決を目的とした最初の議定書は、2014年9月にミンスクで署名された。その後、合意を実施するための一連の措置(ミンスク2)が2015年2月に署名された。この文書は13項目からなり、ドンバスでの停戦、境界線から重火器の撤去、ウクライナ憲法の改正、ドンバスへの特別な地位の付与など、長期的な政治的解決に向けた措置を規定していた。ロシア側はこの合意を一貫して支持していたが、ウクライナ側は履行を拒否していた。
https://sputniknews.jp/20241206/19388168.html