トランプ米大統領、自動車への新たな関税を導入へ-4月2日ごろ
2025年2月15日
トランプ米大統領は14日、新たに自動車への関税を明らかにすると述べた。これまで打ち出した輸入品に対する一連の課税計画をさらに拡大する。
トランプ氏はホワイトハウスの大統領執務室でエネルギー政策に関する大統領令に署名した際、「4月2日前後に行うつもりだ」と記者団に語った。
トランプ氏は前日、日本を含む貿易相手国に対する相互関税導入を検討するよう政権に指示した。早ければ4月初めに発動される可能性がある。
自動車への関税は、日本やドイツ、韓国の大手メーカーの一部が標的となる。輸入車は昨年、米自動車市場全体のおよそ半分を占めた。市場調査会社グローバル・データによれば、フォルクスワーゲンの米販売の約80%は輸入車であり、現代自動車と起亜自動車でも米販売の65%が輸入車となっている。
トランプ大統領はこの日、自動車関税の範囲や税率については詳細を示さなかった。またトランプ氏が1期目に再交渉した米国、カナダ、メキシコ3カ国間の自由貿易協定の下で製造された自動車への影響も不明だ。
トランプ氏はこのほか、USスチールを巡り、日本の企業が少数株を取得するのは構わないと語った。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-02-14/SROZC3T0G1KW00